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「AIで私の仕事はなくなりますか?」の感想と考察を5分で。

 

今回は田原総一朗さんの著書「AIで私の仕事はなくなりますか?」という本について「5分で理解できる要約・感想・考察」というテーマのもと記事にしていきます。

AIについての基本や実用化に向けた動きなどを網羅的に知りたい人にとっては最適な一冊であり、今後の人間との関係性にまで言及している良著だったと思います。

最後まで読んで頂けると嬉しいです。

 

この記事はこんな疑問に答えます
  • AIで本当に仕事がなくなるのか?
  • AIで社会にどんな変化が起きるのか?
  • 私たちが今できることは何か?

 

私が「AIで私の仕事はなくなりますか?」という本のタイトルに惹かれた理由は、今現在自分自身が新社会人として働き始めたばかりだからです。

  • 今後AIの導入によってどんな業界が有利になるのか?
  • AIの普及した世界で私の仕事は大丈夫なのか?

 

上記に興味があったので手に取りました。

それでは「AIで私の仕事はなくなりますか?」について5分で読める記事構成で説明していきます。

 

AIで人間の仕事はなくならない

まずは当書籍の要約をしていきますが、「AIで仕事はなくなりますか?」という問いに対する回答は「仕事はなくならない」というものでした。

当書籍は、講談社のウェブマガジン『クーリエ・ジャポン』で連載されていた内容をまとめたものです。

田原総一朗さんが、各企業や官公庁でAIと関わっている最前線の人々からインタビューを行い、AI研究の歴史や現状についての理解を深めていくという内容になっています。

そして各対談の最後に、オックスフォード大学と野村総研の共同研究※を引用し、「AIが仕事を奪うことになるのか?」について田原さんから専門家に質問していくという流れです。

※オックスフォード大学と野村総研の研究

  • 2015年12月に発表
  • 10~20年後には日本人の仕事の49%がAIに代替する可能性があることを示唆

 

この田原さんの質問に対し、対談を行ったほぼ全ての専門家が「その心配はない」という旨の回答をしています。

AIが圧倒的な可能性を持っているはずなのに、この結論に至ったということに関しては意外に感じる方も多いのではないでしょうか?

 

なぜAIが普及しても人間の仕事がなくならないのか?

 

ここからは「仕事はなくならない」という結論の論拠を、書籍から抜粋してまとめていきます。

紹介する論拠はこちらの2点です。

  1. 仕事内容に変化が生じるから
  2. これまでに無かった新しい仕事が生まれるから

 

それでは解説していきます。

 

1. 仕事内容に変化が生じるから

1点目はAIの開発で人間の仕事内容に変化が生まれるため、仕事がなくなることはない。というものです。

最近のAIは囲碁やチェスのような、決まったルールがある領域では既に人間を上回っています。

一方で人間のようにあれもこれもといった複数の複雑な動作を行うという部分には未だ課題があり、実際に仕事を完全に任せることができるレベルまでは未だに到達できていません。

そのため、AIが徐々に仕事の現場に導入されて起こることは、完全に人間の代わりをするAIの出現ではなく、人間の手助けをするAIの出現だと考えられています。

実際に書籍の中でも、AIの深層学習に特化して事業を行うプリファード・ネットワークス社長の西川徹さんが以下のような例を挙げています。

たとえば、先ほどのPaintsChainer、つまり色を塗るサービスを開発したからといって、今のイラストレーターの人たちの仕事がなくなるわけではありません。イラストレーターの人たちが、このツールを使いこなして、もっと創作活動を効率化して、いままでそういったことになかなか手を出しにくかった人々も手を出せるようになるわけでしょう。

ー「AIで私の仕事はなくなりますか?」より一部抜粋

 

このように人間の仕事を補う形でAIが導入され、人間の仕事は内容や作業の階層が変化していくと考えられます。

かいぼー
かいぼー
もちろん、一部で完全に代替可能になる職業もあるかもしれませんが、これから紹介する2点目の理由からも、人間の仕事が完全になくなることは無いと言えるはずです。

2. これまでになかった新しい仕事が生まれるから

2点目の理由は、AIの進歩により新しい仕事が生まれるため、人間の仕事はなくならないのではないか。というものです。

これはAIに限らず新しい革新的な技術が普及する際に必ず起きることですが、新しい技術が生まれると、新しいニーズが生まれ、そのニーズに応える新しい仕事が生まれます。

例として、最近だと「仮想通貨」が挙げられると思います。

登場したころは「怪しい」というイメージが先行していました。しかし、今では仮想通貨を投資対象とする人(ニーズ)も増え、その投資を簡単にするプラットフォームとしてコインチェック等の新しいサービスが生まれました。

AIに関しても同様に、AIを使った仕事やAIの入った製品を売る仕事、使い方を教える仕事などが生まれると考えられます。

この他にもAIの発展により全く新しいビジネス生まれ、今では想像もつかないような仕事に就く人が増えるかもしれません。

AI社会に向けて今の私たちにできること

 

ここまでAIによって人間の仕事がなくなることはないと考えられると書いてきましたが、最後に今後に向けて私たちができることについて書いていきたいと思います。

今後はAIの普及で少なからず私たちの生活にも変化が生まれると考えられます。

当書籍では「仕事はなくならないであろう」という予測でしたが、勤務時間が短くなったり、週休三日制が導入されたりする可能性は十分に考えらえます。

テレワークも含め、このように働き方が多様になる社会での懸念点としてはコミュニケーションが希薄になることが挙げられます。

そのため、今後は打ち込むことのできる趣味や共通の目的を持った人が集まるコミュニティを作ることが重要になってくると言えるでしょう。

そのコミュニティがオンライン上のものなのか、直接会って集まるものなのかは関係ありません。

人とのつながりを持つことが出来る環境を今のうちから作っておき、今後増えるであろう自由な時間を充実したものにできるか否かが、人生の充実度に関わってくる気がしています。

 

ぜひ一度この書籍を手に取って、今後の世界がAIによってどう変わっていくのかを覗いてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。