ニュース・読書

将来の夢がない社会人へ。ワタミ創業者の著書「夢に日付を!」

今回の記事は「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」という書籍についてです。

ワタミグループ創業者である渡邉美樹さんが書かれた書籍で、35万部以上を売り上げています。

私も実際に読んでみましたが、20代のうちにこの本に出会えてよかったと感じています。

 

※この書籍はKindle Unlimitedの初回30日間無料対象書籍です。

この記事では、以下の3点を解説していきます。

  1. 将来の夢がない社会人が陥る落とし穴
  2. 価値観を定めて行動を変化させる方法
  3. 好きで得意なことを仕事にする方法

 

「やりたいことを見つける」というテーマの本は、世の中に沢山あります。

しかし大切なのは、正解の1冊を見つけることではないでしょう。

複数の書籍から、自分に合うアイデアを採用していける点が、読書の強みだと考えられます。

本記事を通して悩みを解決できるよう解説していきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

本記事を読んでほしい人
  • 社会人になったけどなかなか将来の夢が見つからない
  • 社会人になる予定で将来に希望が持てない
  • どんな人生が幸せなのかがわからない
  • 理想の自分像はあるけど達成方法がわからない

 

本記事の構成はこちら。

 

「夢に日付を!」の著者はワタミ創業者

初めに、著者の渡邉美樹さんを簡単に紹介します。

  • 「和民」や「ミライザカ」等で有名なワタミグループの創業者
  • カンボジアなどで学校法人を設立
  • 医療法人の理事長も務める
  • 若い頃に抱いた夢を叶えてきた人物

 

「和民」や「ミライザカ」を経営する大企業を創業したすごい方なのです。

そんな渡邉さんも元々は普通の若者でした。

しかし、あるタイミングで夢を抱くようになり、その実現のために毎日を過ごしてきたそう。

 

書籍の冒頭に次のような一節があります。

自分で描いた夢に躊躇してはいけません。

「どうせ自分には」などと決して思わないでください。

どんなに大きくても、その夢をイメージできるのであれば、あなたにはその夢を成し遂げる能力が備わっています。

(「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」より抜粋)

 

私も最初は「イメージだけで夢が叶うのか?」と疑いながら読んでいました。

しかし、最後まで読むと「夢を具体的にイメージすることの大切さ」を実感させられます。

渡邉さんだからこそ語れる「夢をイメージし、叶えていく」プロセスについて解説された良書でした。

将来の夢が見つかっていない学生や社会人にとっても学びのある内容でした。

早速「夢の見つけ方」から解説していきます。

 

将来の夢がない社会人が生まれる理由

将来の夢がない社会人が量産される理由将来の夢がない社会人が量産される理由とは。

 

この書籍はメインテーマは「夢のかなえ方」です。

まず第1章では「夢をどのように見つけるか」について書かれています。

いわゆる自己分析のような細かい方法ではなく、もっとシンプルに夢を見つける考え方が解説されていました。

一部を抜粋して説明していきます。

自己分析については過去記事で紹介しています。
「やりたいことの見つけ方」の本を読んでも効果が無い理由

 

将来の夢がない社会人は「何をしたいか」を考えがち

将来の夢が無い学生、社会人の多くは「何をしたいか」を考えてしまっているそうです。

子供の頃のことを思い出してください。

小さい頃は将来の夢を聞かれることが多かったですよね。

  • プロ野球選手になりたい
  • 警察官になりたい
  • モデルになりたい

 

その度に私たちは「職業」(=何をしたいか)を答えてきたはずです。

渡邉さんはこの考え方が、将来の夢がない学生・社会人を量産している原因だと指摘しています。

 

将来の夢がない人は「どう在りたいか」を考えるべき

渡邉さんは夢を考える上で、「何をしたいか」ではなく「どう在りたいか」を定めていったそうです。

具体的には、理想の人生を「6本の柱」でイメージしました。

理想の人生を支える「6本の柱」
  1. 仕事:どのように社会から認められたいか
  2. 家庭:どんな家庭を築きたいか
  3. 教養:どんな教養を身に付けたいか
  4. 財産:将来どのくらいのお金を持っていたいか
  5. 趣味:将来どんな趣味を持っていたいか
  6. 健康:健康状態はどうありたいか

 

これは一般的に「価値観」と呼ばれるものになります。

「価値観」という漠然とした概念も、6本の柱で考えることで見つかりやすくなるのです。

※参考までに、私の「6本の柱」を記載しておきます。

20代社会人の私が考える6本の柱

  1. 仕事:スキルを身に付け色々な企業で働く
  2. 家庭:大切な人と過ごす時間を確保する
  3. 教養:会計と英語を身に付ける
  4. 財産:我慢しなくても良い経済状況
  5. 趣味:ブログを極力毎日更新
  6. 健康:若くて動ける身体を維持する

 

このように「自分がワクワクできる姿」を想像し、手帳などに書き残しておきましょう。

そして毎日のように見返し、実現に向けた行動をひたすらに実行していくのです。

 

【補足】20代は仕事に全振りでも良い?

補足ですが、この6本の柱を全て同時に達成するのは正直難しいです。

そこで著者は、次のように述べています。

二十代でやらなければいけないことは、「仕事の基礎体力」をつけることなのです。

(中略)

人生の六本柱のバランスがとれた人生を送るために、知識と経験の積み重ねに全力を尽くしましょう。

(「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」より抜粋)

 

若いうちは「仕事に全振りをするべき」というのが著者の意見であり、私も同感です。

20代である私も、社会人生活を過ごす中で、以下のような現実を感じています。

  • 若手のうちは仕事を教えてもらいやすい
  • 「実力」より「期待」で仕事をさせてもらえる
  • 若手のうちは経験が少ないのが当たり前

この大きなアドバンテージがあるうちに、社会人として成長する必要があるということでしょう。

 

夢を見つけたら見直して修正する

将来の夢がない社会人に必要なこと夢を見つけたらするべき2つのステップ。

 

ここまでが、将来の夢がない学生・社会人のための「夢の見つけ方」についてでした。

次に著者が推奨する「夢の叶え方」を見ていきたいと思います。

著者が推奨する夢の叶え方
  1. 行動する
  2. 定期的に見直す
  3. 修正する
  4. 行動する

 

このステップを簡単に解説していきます。

 

毎日、自分の行動指針を見直す

先ほどの「6本の柱」を定めたら、まずは実現するために必要な行動を書き出しましょう。

例えば私の「⑥健康:若くて動ける身体を維持する」の場合は以下のような行動指針となります。

  • 毎日30分間は運動の時間を設定
  • 毎朝、体重計で状態をチェック
  • 筋トレ+ランニングで身軽さを維持
  • 草野球チームに入りモチベーション維持
  • 野球で身体の動き具合をチェック

 

このように具体的な行動に落とし込みます。

ただし、このときに最も大事なのは「毎日行動指針をチェックすること」なのです。

人間は目標や指針を定めても必ず忘れる生き物です。

毎日、朝と夜に自分の目指す姿や行動をチェックするようにしましょう。

 

行動指針は定期的に修正する

そして更に重要なのは「行動指針を定期的に修正すること」です。

毎日行動する中で、行動指針が自分の目指す姿に繋がっているのかを自問自答しましょう。

まず行動してみることで修正点が見えてくるのです。

定期的に行動指針を見直し、またひたすら行動するのです。

行動指針の定め方と見直し方行動指針を定期的に修正することで夢に近づいていく

 

 

「行動して定期的に修正すること」の積み重ねが夢を叶える基本的なプロセスになるのです。

 

将来の夢がない学生・社会人が考えるべきこと

将来の夢がない社会人が好きを仕事にする方法好きなことでお金を稼ぐためには。

 

「夢の見つけかた」や「夢の叶え方」について紹介してきました。

最後に、私が書籍の中で最も大事だと感じた考え方についてまとめてみます。

これを知ることで「好きなこと」を仕事にできるヒントを掴めるはずです。

 

好きで得意なことを見つけ出す

多くの人にとっての仕事の理想は「好きなことでお金を稼げる」という状態ではないでしょうか。

この理想像の達成に必要なことは「好きで得意なことを見つけ出すこと」だと著者は主張しています。

単に「サッカーが好き」だけでは不十分なのです。

仕事に繋げるのであれば、サッカー好きである自分の「得意なこと」を見つける必要があります。

  • 実際にサッカーをすることが得意
  • 成績やデータ分析をすることが得意
  • 選手のプロフィールを覚えるのが得意
  • 応援歌を覚えたり考えるのが得意
  • 道具を調べたり人に勧めるのが得意

 

自分の「得意」が見つかれば、好きなことを仕事にするまではあと一歩です。

 

「ありがとう」を集める方法を考える

「好き×得意」の組み合わせが見つかったら、次のステップはマネタイズです。

趣味ではなく仕事を探しているので「どのようにお金を集めるか」というのが大切になります。

すなわち、ビジネスモデルを考えるのです。

いきなり難しく感じますが、著者は次のような言葉で表現しています。

人間の励みは、「ありがとう」をもらうことです。

だから、もう一歩も二歩も突き抜ける努力をして、お客様からお金を払っていただける成果(ありがとうを言ってもらえる成果)を出してほしいのです。

(「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」より抜粋)

 

つまり「ビジネスモデルを考える」とは、「ありがとう」と言ってもらえる方法を考えることなのです。

まずは気軽に、「好き×得意」で「ありがとう」を集める方法を考えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ「将来の夢がない」と焦る必要はない

本記事では「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」という書籍をベースに、夢について書いてきました。

個人的な意見ですが、将来の夢を見つける方法や叶えかたに正解はないと思います。

ただひとつ言えるのは、自分の頭で考えて行動することが大切だということでしょう。

  • 夢や価値観を考える
  • 最適な行動指針を考える
  • とにかく行動する
  • ビジネスモデルを考える

 

これらを自分の頭で行う必要があるのですから。

 

この書籍にはそんな考え方の部分を学べる内容が盛りだくさんでした。

ちなみに、こちらの書籍は初回30日間無料のKindle Unlimited対象となっています。

Kindle端末が無くてもスマホアプリで読めますので、気になった方は是非ご一読ください。

 

 

かいぼー
かいぼー
最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

このブログでは、読書関連の内容やニュース解説、その他「楽しく生きる」をテーマに発信しています。

今後も更新を続け、読者の方が日常の楽しさに気づけるようなブログにしていくつもりです。

当ブログのTwitterフォローやリツイートで、応援してくださると嬉しいです!