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「やりたいことの見つけ方」の本を読んでも効果が無い理由

今回は「世界やさしい『やりたいこと』の見つけ方」という本を読んで考えたことを記事にしていきます。

この記事を読んで欲しい人の特徴

・やりたいことが見つからない
・この本を読んだけどよくわからなかった
・この本の概要を知りたい

八木仁平さんの著書であるこの本ですが、YouTubeなどでも取り上げられ、話題になりましたね。

私も実際に読んでみて大変勉強になったのですが、Amazonのレビューなどを見ると否定的な意見も散見されていました。

良書にも関わらずこのような意見が出る理由と対処法について、自分なりに考えてみたので最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」の概要

まずは今回の題材として扱っている「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」という本について簡単に説明します。
(このサイトは本の要約サイトではないので本当にざっくり概要だけです。)

そもそも、この本は「自分を知る」ということが目的になっています。

かいぼー
かいぼー
就活の自己分析を細かくしたような内容でしたね。

書籍の中には自分を見つめ直すための沢山の質問が用意されており、それに答えていくことで自分を知ることができるという仕組みになっています。

一部抜粋すると以下のような質問がありました。

・今の社会に足りないと思うものは何ですか?
・過去に一番充実していたと感じる体験は何ですか?
・世の中に対して怒りを感じたことは何ですか?

このような形で質問が記載されており、自分が気づかなかったような内面に気づくことができるのです。

具体的には以下の3つの要素に気づくことができ、これらを知ることで「やりたいこと」を見つけることができるという流れになっています。

  1. 人生で大事にしているものを示す「価値観」
  2. これでに培ったものを示す「才能」
  3. 好きで全力を注げる「情熱」

ここまでが書籍の内容です。

「自己分析」という漠然としているもののやり方を、この書籍は明確に示し実行支援してくれるという点で評価を受けたのだと思います。

「やりたいこと」が見つからないのは選択肢不足

では、なぜこの本を読んでも「やりたいこと」が見つからないのでしょか?

その理由は「選択肢不足」にあると思います。

この書籍を読むことで自分を知ることができるのは間違いないです。

ただし、自分の価値観、才能、情熱を「活かすための場所」を知らない人にとっては、「やりたいことを見つける」というゴールまでたどり着けないのだと思います。

例えば自己分析の結果が以下のようになったとします。

  • 価値観:身近な人の幸せが自分にとって大切である
  • 才能:毎日コツコツ同じ作業をこなすのが得意だ
  • 情熱:環境問題に関心があり解決に貢献したい

仮に自分の自己分析結果が上記のようになったとして、この3つを満たすような職業って思い浮かびますか?

正直なところ、全てを満たすような職業を思い浮かべるのは私には難しいです。

結局のところ自己分析を行っても、その自分自身を活かす舞台を見つけられるかどうかは自分次第であり、自己分析の先にもうワンステップ必要なのです。

日本の大学生が「やりたいこと」を見つけられない理由

最後に日本の大学生が就活において「やりたいこと」探しに苦労しているという現状を、アメリカの就活事情と比較しながら考えてみました。

日本の就活の現状

私はこの記事を書いている現在、社会人1年目で少し前までは就活をしていました。

そんな中で、周囲には「やりたいことがない」と嘆く友人も多かったです。

その原因は、今回記載したような「自己分析」⇒「職業の選択肢」という流れが滞っている点にあるように感じています。

かいぼー
かいぼー
「自己分析」は日本の就活でも最初に取り組むことになります。

ずっと大学生だったのに突然の就活を初めて「やりたいこと」を見つけるのはなかなか難しいのです。

アメリカの就活事情

アメリカでは大学生のうちに長期インターンに参加することが一般的だと耳にしたことがあります。

実力主義であるアメリカでは日本のような「新卒ポテンシャル採用」ではなく、資格や学歴、実務経験を重視した採用の仕組みだからです。

日本と異なる就活の仕組みによって、学生のうちから就職を目的とした経験の積み方や学習計画を立てることが求められているのです。

かいぼー
かいぼー
日本の就活でも「やりたいこと」をしっかり説明できる人のほうが評価されるし、自発的に考えて動くことが重要なようです。

「やりたいこと」=自己分析×選択肢探し

ここまでの内容を踏まえると「やりたいこと」を見つける上では以下の2点が重要だといえます。

  1. 自分を知るために自己分析をすること
  2. 自分を活かすための選択肢を知ること

この本でできる「自己分析」だけでなく、将来を考える上で「こんな選択肢もあるのか」と知ることができるように行動することが必要なようです。

私ももう一度書籍を読み返して自己分析を丁寧にやりつつ、選択肢を広げるための情報を集めていきたいと思います。

まだ読んでいないという方は、圧倒的に分かりやすく自己分析ができる「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」をぜひ手に取ってみてください。

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